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戸台川
イワンヤ沢 左俣
2012年8月11日
←《アプローチ》へ戻る 《入渓》 出合いに戻ってハーネスとギアを身につけ、遡行を開始した。 出合の小滝を越え、林の中を水流沿いに歩き始めたけど、どうも体が重い。 体調があまり良くないみたいだ。 そんなに思い入れのある沢でもないし、これがイワンヤ沢かどうかも定かではない。今のところ特別魅力的な沢にも見えない。おまけに単独だったから引き返そうかとも考えた。 だけど戻るのは簡単だし、今日この沢をやらなければまた休みを1日無駄にしてしまうことになる。 そんなに長い行程でもなさそうだから、行けるところまで行って見ることにした。 出合から10分程行くと10m程の滝が出てきた。やっぱり滝を見ると直登の誘惑にし駆られてしまうけど、思いとどまって左から巻くことにした。 巻き道は急だったけど、虎ロープが張ってあり、沢登りの対象となっている沢だろうということは分かった。 更に進むと左岸は石灰岩の大垂壁となる。 頭上も開けて来て、青空と白い石灰岩の沢床に木々の緑が映える。 だけどどうにもしんどくなってきて、それなりに進んだのになかなかゴルジュも現れず、ついに立ち止まってしまった。 この先に進むにも不安があるし、かと言って引き返すのもやはり躊躇われる。 とりあえずザックとギアを置いて横になった。 空を眺めながらどうしようかと迷っているうちにいつの間にか眠ってしまい、気付けば2時間も経っていた。 少しスッキリしたからもう少し進んでみることにした。 すると5分もしないうちに洞窟滝が出て来て、これがイワンヤ沢であることをやっと確信できたと同時に一気にテンションが上がってきた。 洞窟の入り口から入ってすぐの天井に穴が空いていて、そこから水が中空を舞って落ちて来ている。 これはなかなかの雰囲気だ。 今にもハットを被って鞭を持ったハリソン・フォードが出て来そうだ。 ここも直登出来なくは無さそうだったけど、洞窟の左手のガレ場を上がって巻いた。 その後は小滝を一つ越えてしばらく行くと、左俣のゴルジュが突然現れた。 《左俣ゴルジュ》へ→ |