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利根川水系
赤谷川本谷
裏越ノセン〜ドウドウセン登攀 2012年7月28日〜29日
←《アプローチ》へ戻る 《マワット下ノセン〜マワットノセン》 これまでの記録ではマワット下ノセンはいずれも左壁のバンド伝いに登っているけど、右壁の方がより水流に近いライン取りが出来そうだ。 抜けが悪そうだけど、折角だからと右壁に挑戦してみることにした。 滝壺を数メートル泳いで凹角からテラスに上がり、階段状の右壁にフリーソロで取り付いた。 ホールドは比較的多くそれほど難しくはない。 最後の段差だけは草の中からホールドを探してやや緊張する乗り込みだったけど、その上は滝の水流をすぐ近くに感じながら落ち口の真横を通る爽快なクライミングが出来た。 落ち口より上は開けていて、少し進むと行程中で最大の釜を持つマワットノセンが現れる。 もうワクワクが止まりませんな! 釜を側壁伝いに泳いで、定石通り右壁を登る。 ここでも確保はせず、1つ1つのホールドを確かめながらフリーソロで進み、岩の凹凸の乏しくなる上部はバランスに気を使いながらスタンス拾いのトラバースで慎重に抜けた。 《巨岩帯》 この先はしばらく巨岩帯だ。 谷自体はほぼ直線だけど、1つ1つの岩がとにかくデカい上に谷の傾斜もあって、先が見渡せない。 入り口にある中洲状のブッシュ帯の木陰で水分を補給してから巨岩帯に踏み込んでいった。 初っ端からデッカいボルダーを乗り越えていく。 岩を正面から直登したり、岩と岩の間の凹角をステミングで抜けたり、トンネルをくぐったり・・・ とにかく登ったり降りたりしながらルートを探しまくって進んだ。 最初のうちは迷路みたいなライン探しを楽しんでたけど、正直後半は少々ウンザリしてくる。 これだけ立て続けに大きな岩を越えるのはなかなか消耗する。 それに加えて釜のイワナが顔を見せるたびに、釣具を持って来なかった後悔の念が募ってくる。 まぁ、もし釣具持ってきてたら、ここらで敗退して釣りして帰ってた可能性もあるけどな・・・ 途中にはゴルジュと2段滝があり、これは左壁をヘツって最後は少しの藪漕ぎで抜けた。 巨岩帯は数メートルクラスの滝がいくつも出てきて、どれが遡行図の8m、4m、3m滝か分からない。 右往左往しながら進んでいくと、谷の傾斜がなくなってきて見通しが利くようになってきた。 左手には威圧感のある露出した岩壁が立ちはだかり、その右奥には・・・ →《裏越ノセン》へ |