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谷川岳/一ノ倉沢
一ノ倉沢本谷〜4ルンゼ
2016年10月30日
←戻る 《アプローチ》 慰霊碑上の駐車場で前泊して朝6時に出発すると、他にも多くの登山客が歩き始めていた。 ペース配分に気を使いながら一人で歩いていると、ロープウェイ駅の手前で単独のおじさんが話しかけてくる。 このおじさん、やけに軽装だが歩調は確かだ。 話を聞いてると単独で結構頻繁にバリエーションをやっている様子だが、なにせ格好は赤いレギンスのようなパンツにパーカー、足元は普通のスニーカーだ。 おいおい大丈夫か?と思いつつも、ショートカットもよく知っていて歩きなれてる。 俺の目的のルートを聞かれ、「ソロで一ノ倉本谷です。」と、一応相手がソロクライマーっぽいということもあって正直に答えた。 おじさんの方はマチガ沢の何ルンゼだか何稜だかに行くとか。今年だけで7回も谷川に来ているらしい。 俺の方はなかなか山に入れず、今回が今年初のソロだと話した。 すると突然、「幻の大滝だけでも一緒に登らせてもらうわけにはいきませんかね〜?」だと・・・ つーかたった今俺が「今年やっと1本目のソロクライミングで気合入れてる」って言ったばっかじゃん! しかもその格好で!? 背中の小さなバックパック・・・というかもはやナップサックだけど、絶対にハーネスとかクライミングシューズとか入ってないよね!!! ・・・と思ったが口には出さず、丁重にお断りした。 おじさんとはマチガ沢で別れ、林道を一人先に進んだ。 一ノ倉沢出合に着くと、大勢のカメラマンがレンズの先を一ノ倉沢の岩壁に向けている。 6年ぶりに目にする一ノ倉は、白い岩肌と紅葉のコントラスト、衝立岩には朝日が当たり、実に神秘的な光景だ。 稜線には雲がかかっているが、まるで額縁に切り取られた一枚の絵画のように見える。 ・・あれ? なんか上の方白くね? 振り返ると湯檜曽川対岸の稜線にもどうやら雪らしきものが着いてるが、まさか、、、、 ま、上の方よく見えないし、今さらどうしようもないしな。 取り敢えず進んでみてから考えよう! →次へ |