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上州/子持山
獅子岩 ソロクライミング
2015年11月1日



《プロローグ》

2005年、12月。

夏に行った穂高で山登りにハマって、ネットでいろんな山の情報を漁ってた。

この頃は“岩場”とか“難所”とか“鎖場 ”なんて言葉が冒険心をくすぐるキーワードで、群馬県の子持山はすぐに検索に引っ掛かって俺の目に留まった。



まだこのときはクライミングのことなんて全然知らなくて、というか登山用のウェアすらまともなものを持ってなくて、ジーパンと街用のリュックに、かろうじて靴だけはワイルドワンで買ったトレッキングシューズという格好で子持山に向かった。



夏に登った穂高、10月に登った八ヶ岳に続いて3つ目の山がこの子持山だ。

屏風岩から続く尾根沿いのルートから獅子岩(大黒岩)を見上げた俺は、10年後にこの壁を登るなんて想像すらしていなかっただろう。



一般道から獅子岩の頂上直下に着いて、空中に張り出した獅子の鼻先にあたるハングに金具(リングボルト)が打たれているのを見て、「こんなところを登る人がいるのか!! 」と背筋が凍りつく思いをしたことを今でも鮮明に覚えている。



この翌年に登った北岳で、バットレスに取り付いているクライマーを目にしたことがきっかけでクライミングの世界に足を踏み入れることになったわけだけど、この獅子岩のリングボルトを見たときの衝撃こそが一番最初の原体験だったのかもしれない。

クライミングにどっぷりとハマって数年が経ち、この獅子岩にマルチピッチのルートが整備されたって言う噂が聞こえてきた。

既に5.11台を登っている時期だったから、正直5.10以下のボルトルートの優先度は自分の中であまり高くはなかった。

心のどこかにはいつかソロでやってもいいかなという思いはあったんだけど、なんとなく機会が訪れずにいた。

それがここ1年くらいで青鬼のメンバーが立て続けに獅子岩のマルチに出かけていて、報告を読みながらちょっと面白そうだなと思ってた。

最近まともに登ってないからグレード的にもお手頃だし、10年ぶりだとどういう風に目に映るんだろうという興味も湧いてきて、嫁の機嫌がよさそうな日を見計らって一人で登りに行ってみることにした。

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